ミックス初心者がiZotope Neutronを使うときに気を付けること
2016年10月頃、ミックス専用のプラグインNeutron(ニュートロン)が話題になりました。
「ミキシング3.0の時代が始まる」と言われたほどでした。
既にご存知の方も多いと思いますがこのNeutronの最大の特徴は「自動でトラックに対して適切なエフェクトを適用してくれる」というところです。
その言葉に惹かれ多くの人が購入したのではないでしょうか。自分もその一人です。
短いデモ曲にNeutronを試しに使ってみた人も多いでしょう。
しかし、本格的にミックスに使うとなると、いくつか気を付けなければならないことがあります。
気を付けること
結局はミックスバランスは自分で整える必要がある
Neutronのメイン機能「Track Assistant機能」ですが、トラックに対し適切なエフェクトを適用してくれますがバランスまでは整えてくれません。
フェーダーを自分で弄り適切なバランスをとる必要があります。
各セクションで音量差が激しい場合、トラックを分けてエフェクトを適用する必要がある
Bメロとサビで同じ楽器を弾き続けたとしましょう、Bメロは静かに、サビでは激しかったとします。
そこには音量差が発生しており、音量の小さいほうは適切にコンプがかかりません。
トラックを分けてNeutronを掛けるか、オートメーションなどで音量差をある程度なくしてからNeutronを使う必要があります。
しっかりとしたアレンジをしなければならない
Neutronを使わない場合にも言えることですが。
Track Assistant機能はトラック単体での処理です。他のトラックとの兼ね合いはしていません。
単純にそのトラックの音はよくなります。
CPU負荷が高い
楽曲制作を続けていくうちにトラック数が次から次へと増えていくと思います。
NeutronですがCPU使用率がとても高く負荷が非常にかかります。
全トラックに使用するためには高いスペックのパソコンが必要になります。
上手な使い方を見つける必要があります。
通常版と上位版
Neutronには2種類あり
通常版「Neutron」と「Neutron Advanced」があります。
Advancedは「Neutron」の内部にあるエフェクトが単体プラグインとしても使えるようになります。
NeutronとEQ、ダイナミックEQ、コンプ、マルチバンドコンプ、トランジェントシェイパー、エキサイターが手に入ります。
まだエフェクトが揃っていない方は上位版を買うのがいいと思います。
Neutorino
また、Neutronの前製品である「Neurtrino」という製品もあります。
無償でダウンロードできます。
詳しくはこちらの記事をどうぞ
まとめ
悪いところばかり書きましたが、総合的に見ても良い製品だと思います。
短順にミックスのクオリティはあがりますし、ミックスの勉強にもなり、作業効率も上がります。
初心者、多くの曲を書く人程オススメされるのもわかります。